NFT禁止?NFT Worldsが開発する新生マインクラフトとは

NFTゲームブログ

マインクラフトがNFTを禁止したことで注目を浴びるNFT Worlds。どのような世界なのでしょうか。
 

マインクラフトとは

マインクラフトは、サンドボックス型の冒険、ものづくりゲームとして全世界で月間アクティブユーザー数約1億4千万人、ソフトウェアの販売数2億3,800万本以上、YouTubeで見られたゲームの動画再生回数世界1位を誇る大ヒットゲームです。子どもから大人までが3Dブロックの広大な仮想空間の土地の中で都市や村を構築したり、ゲーム内で人生そのものを楽しんだりする世界観です。

その一方で、個人的に楽しめる面や無理に冒険をしなくても良い面を考えれば、狭い世界で自分なりに楽しめる要素もあります。自分の好みに合わせたプレイができることがメリットといえます。

仮想空間の世界には、草原や湿地、砂漠、雪原など多様な地形が広がっていて、プレーヤーはその中で、木や岩、鉄や金など、さまざまな種類のブロックを集めて道具や建物を作ったり、知らない場所に冒険に行ったりして楽しむゲームとなっています。

プログラミングに役立つともいわれるこのゲームは、発売元から「教育版マインクラフト」が販売されており、日本では総務省が若年層のプログラミング教育の普及推進事業の一環として、2017年に小学生を対象とした、教育版マインクラフトを活用したプログラミング的思考学習の推進を実施しています。
 

マインクラフトがNFTを禁止した理由

マイクロソフトの子会社であるMojang(モヤン)が、現時点でNFTマインクラフトにふさわしくないものとして2022年7月20日にNFTを禁止しました。プレイヤーが安全で包括的な体験を得られるようにするため、ブロックチェーン技術を「マインクラフト」のクライアントおよびサーバーアプリケーション内に統合したり、ゲーム内コンテンツに関連付けられたNFTを作成したりすることは許可されていない、と説明しました。

ワールドやスキン、ペルソナアイテム、その他のMODを含む、すべてのゲーム内コンテンツに関連するNFTの作成を禁止すると明言しました。

その理由として、開発チームは、NFTは希少性と排除に基づくデジタル所有権を生み出すものであり、誰もが同じコンテンツにアクセスできる平等なコミュニティであるための「マインクラフト」の精神とガイドラインに相反するものとしています。ゲーム内に持てる者と持たざる者を生じさせる可能性があるためとしているのです。

また、NFTを取り巻く投機的な考え方は利益追求を助長するもので、ゲームのプレイから焦点を外し、プレイヤーの長期的な喜びと矛盾するものともしています。実際に子どもたちが夢中になってプレイするマインクラフトで、NFTを導入することはさまざまな危険や問題を含むものとなりかねません。
 

NFT Worldsとは

マインクラフトでNFTが禁止とされ、注目を浴びたのがNFT Worldsです。NFT Worldsとは、Polygonネットワークを使用するメタバースプロジェクトで、マインクラフトのワールドやスキンをNFTとして販売するプラットフォームを運営している企業です。

NFT Worldsのサイトでは、ユーザー数の多さやクロスプラットフォームなどを本作での事業展開理由として掲げていました。今回のNFT禁止宣言によって公式に活動ができなくなることとなりました。
 

NFT Worldsが開発する新生マインクラフト(NFT Worlds)とは

マインクラフトでの活動が不可となってしまったことで、NFT Worldsはマインクラフトを批判し、それと同時に声明を発表しました。

NFT Worldsは、本作のメカニズムを基礎とする、新しいゲームとプラットフォームを作成することを宣言しました。このゲームはずっと無料でアクセスでき、完全に一から作られるため利用規約に違反したり、法的措置を受ける恐れのあるものではないとしています。

人気ゲーム「マインクラフト(Minecraft)」をプレイして、トークンを稼げるメタバースプロジェクト「NFT Worlds」は、3Dボクセルで構成される10,000点のWorld(土地)NFTが存在し、それぞれのWorldに独自のコンテンツを構築することができます。

マインクラフトを購入してNFT Worldsのサーバーをダウンロードして追加、仮想通貨ウォレットを接続することで、ユーザーのゲームプレイに応じてネイティブトークン「WRLD」を獲得できる仕組みとなっています。WRLDトークンはNFT Worldsのゲーム内アセットの購入や他のトークンの交換に使用でき、通常のNFTゲーム同様のプレイスタイルを楽しむことができるとしています。
 

マインクラフトとNFT worldsの違い

NFT Worldsの土地NFTは、21年の後半に無料配布で始まり、22年2月のピーク時に最低価格が13ETH(当時約400万円)まで上昇しました。CryptoSlamによると、NFT Worldsの通算販売量は1億6350万ドル(220億円)となり、市場31位にまで拡大していました。

ところが後に、World(土地)NFTのフロアプライスは64%下落して1.13 ETH(約20万円)となっています。NFT WorldsのネイティブトークンであるWRLDの価格も60%下落するという現状があります。このようなことが起こる原因としてマインクラフトとNFT Worldsの違いがあります。

マインクラフトとNFT Worldsの違い

そもそもマインクラフトでは、仮想通貨などを必要としなくてもプレイヤーが制作したスキンを無料で、しかもシンプルなPNGファイルでダウンロードできるエコシステムが存在しています。もちろんどんな土地にもアクセスすることが可能です。

一方でNFT Worldsでは土地だけでなく、土地へのアクセスにも支払いが発生するかもしれません。またゆくゆくはプレイヤーが制作した独自のゲーム内のスキンやアバター、キャラクターを仮想通貨を利用して購入、プレイすることになるでしょう。

このような違いをどのように受け止めるのかは人それぞれ違いがあるでしょう。しかし、マインクラフトのようにNFT Worldsが機能するかどうかはまだわからない部分が多くあります。今までマインクラフトを楽しんでいた人たちにとっては、魅力的な話というわけではないかもしれないのです。
 

まとめ

すでにNFT Worldsでプレイしている人たちも多くいます。メタバースが主流となる中で、NFT Worldsがどのように盛り上がっていくのか注目している人は多いのではないでしょうか。

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