分かりやすく解説!NFTとメタバース

NFTゲームブログ

NFTと並び、注目されているメタバース。メタバースの意味とNFTとの関係を知っておきましょう。
 

メタバースとは

耳にすることの増えたメタバース。 英語表記では「Metaverse」となり、英語の「meta(超)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語で「仮想空間」という意味をもちます。主にコンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間、つまりバーチャルの空間ということです。

2000年代に、世界で最初の仮想世界の先駆けとしてSecond Lifeがあります。3DCGで作られた仮想世界で各々がアバターを使い、交流したり、プロモーション活動などをおこなっていました。当時はまだメタバースという言葉が存在しなかったため、MMORPGからの派生として考えられていました。

2021年以降は主に新たに参入した人々が集まった商業的な空間がメタバースとして認識されています。2000年代同様にオンライン上に構築された3DCGの仮想空間の中でアバターを使用した世界中の人々とコミュニケーションをとることができます。

またゲームやショッピング、映画館での映画鑑賞なども可能で、仮想空間での生活、経済活動などを可能とする世界が広がっていて、将来的なインターネット環境の到達点ともいえるのです。現在メタバースを体験するのに必要な装備として、VRヘッドセットやARヘッドセットがあります。
 

身近なメタバース

オンラインゲームの世界では2010年あたりから仮想空間と呼ぶことができるメタバースがすでに存在していました。「ファイナルファンタジーXIV」や「フォートナイト」、また子どもから大人まで人気の「マインクラフト」や「あつまれ どうぶつの森」などがあげられます。

ゲームが主体となっているため、これらがメタバースの一種であるということに気付かなかったひともいるかもしれませんが、ゲーム内で人気アーティストのライブイベントが行われたり、旅行会社が企業宣伝用に無人島を開発したりとさまざまな利用法が試みられています。

このように身近なところにメタバースは存在しているのです。近年のコロナによる世界情勢によって、家で過ごす時間が増えたことも後押しとなりメタバースはさらに多くの人に認識されるようになりました。
 

NFTとは

NFTとはNon Fungible Token(ノンファンジブルトークン)の略です。日本語で表すと、非代替性トークンです。つまり代替不可能、偽造ができないデータという意味であり、それは画像にはじまり、映像、音楽などのデジタルデータにいたります。

今までのデジタルデータはインターネット上でたやすく複製できることがメリットでもありデメリットでもありましたが、NFTはそれらをブロックチェーン上にアップすることで、複製や偽造、改ざんからデータを守ることができるようになるのです。

またNFTは誰でも簡単に作成することができ、それらをNFTマーケットプレイスで取引することも可能です。取引には仮想通貨が用いられ、非常に高額な価格で売買されることもあります。
 

NFTとメタバースの関係とは

NFTに唯一の価値を持たせるためのものとして重要な役割を果たすブロックチェーン技術ですが、メタバースとの関係はどうなっているのでしょうか。メタバース内でのNFTの利用例をみてみましょう。

NFTゲーム

メタバースを活用したゲームでは、キャラクターやアイテム、土地などがNFT化されていることがあります。それらはNFT化されることで所有者が認められ、仮想通貨を利用することで取引ができるようになっています。P2E(Play to Earn : 遊んで稼ぐ)ができるひとつの理由となっています。今までのゲームではゲームの中だけで利用される通貨が主でしたが、NFTゲームではゲーム内通貨を現実の収益とすることが可能です。それはゲーム内で入手したNFTはゲームを離れてもNFTを取り扱うマーケットで取引ができるからです。

バーチャルプラットフォーム Decentaraland(ディセントラランド)

ディセントラランドは、ブロックチェーンを活用したバーチャルプラットフォームです。ユーザーは、バーチャル世界を自由に歩き回りながら、オリジナルのコンテンツを制作したり、他のユーザーがデザインしたコンテンツを楽しむことができます。NFTによる区画の売買ができるため、ユーザーは作成したコンテンツを売買することで利益化することもできます。アートの展示や販売や企業のイベント、メディアとしての利用などさまざまな方法があり、期待が高まっています。

現在のところ、NFTとメタバースの関係がより強く現れているものはNFTゲームといえます。「あつまれ どうぶつの森」や「フォートナイト」はメタバースのゲームですが、NFTゲームではありません。

ブロックチェーンやNFTもなければ、仮想通貨も関係ありません。言い換えると、NFTゲームは必ずしもメタバースではないということになるので注意が必要です。

例えば、Move to Earn(動いて稼ぐ)で人気のNFTゲーム「STEPN」ではメタバースは存在せず、NFTとなっているシューズを購入し、自分の足で歩いた距離だけ収益化できる仕組みとなっています。

Facebookやmicrosoftなど大手企業が続々とメタバース市場に参入し、次々に新規事業を試みています。メタバースは今後NFTゲームにとどまらず、さまざまな分野で注目されることになると考えられます。
 

NFTとメタバース

NFTとメタバース、どちらも最近よくみかけたり、耳にする言葉となりました。しかし、NFTとブロックチェーン技術、仮想通貨のように切っても切り離せないという関係ではありません。今のところはお互いにあってもなくてもいい関係と考えられ、まったくの別ものです。

ただ、NFTゲームでメタバースが多用されていることからわかるように相性はいいのかもしれません。NFTをメタバースで使うことで現実への接点がうまれるという部分に多くの人が期待をしている段階といえるでしょう。NFTのシューズやファッションが現実で購入できたりするようになるかもしれません。

これからさらに加速していくであろうNFTとメタバースが、どのような形で融合し、発展していくのか楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。

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